一般社団法人 日本甲冑武具研究保存会

The Association for the Research and Preservation of Japanese Helmets and Armor

平成30年3月本部月例研究会のご報告

3月11日(日)は水稲荷神社参集室を会場に31人の参加者がありました。今回はヨーロッパ旅行実施の日本側代表を担当した海外担当理事のヨウ・アンセウ氏に2月16日~23日の8日間にわたる見学について多くの写真をプロジェクターで紹介していただきました。

1か所目はオランダ、ライデンのシーボルトハウスで開催されている「仮面の戦士―武士と合戦の晴れ舞台展」の紹介でした。江戸幕府が能を式楽と定めたことによる面(おもて)の面頬への影響を示す大変興味深い企画でした。

2か所目の紹介はドイツ在住で当会員のプライベートコレクションでした。加賀具足・変り兜等が湿度管理された展示ケースに整然と展示されていました。

3か所目の紹介はベルギー在住で当会員のプライベートコレクションで、実戦時代と江戸時代の甲冑が比較できるように展示されているのが印象的でした。

4か所目は、多くのプライベートコレクションで構成されたフランス、パリの国立東洋美術館(ギメ美術館)で行われている「DAIMYO展」の紹介でした。現代アートのインスタレーション専門会場を使って行われた展示の紹介もあり、現代美術と一緒に展示されているのは大変興味深いものでした。江戸時代の甲冑と現代美術が違和感なく両方の存在を主張しあっていることに驚いた参加者も多かったようです。

今回参加した8人からは、日本の博物館に比べて質量共にすぐれている、展示の仕方や照明の当て方が工夫されている、プライベートコレクションも含め大切に保存していることが分った等の意見が出されました。