一般社団法人 日本甲冑武具研究保存会

The Association for the Research and Preservation of Japanese Helmets and Armor

平成29年2月本部月例研究会のご報告

2月26日(日)午後3時から水稲荷神社参集室で「突盔形(とっぱいなり)兜(かぶと)について」をテーマに本部月例研究会が行われ、会員から紹介されたという小学4年生の参加もふくめ38人の参加がありました。講師は当会副会長の松本国彦氏が担当。講師を含め会員が持参した突盔形兜と鉢が19頭集まりました。現在専務理事の竹村雅夫氏が会誌「甲冑武具研究」124号(平成11年1月15日発行)に“「突盔兜」と周辺の諸問題―その地域性と関東型筋兜との対比―”と題して、突盔形兜について形態的特徴や発生の時期等をまとめられているので、この内容に添うかたちで、プロジェクタ-を使って説明されました。次に実際の兜を手にしながら講師から眉(ま)庇(びさし)の形式やの形式といった突盔形兜の製作時期の判定につながる部分を比較しながら解説がありました。途中、休憩を兼ね写真撮影や眉庇・の形を確認する等の見学時間を30分程取った後、質問時間としました。

しころの形についての質問では、「甲冑武具研究」124号の執筆者の竹村氏から、突盔形兜の初期の杉形(すぎなり)のは肩の防御が意識されていた。また、突盔形兜は近畿で作られ、西国全体へ広まったと考えられる、と述べられました。

最後に参加者から「突盔形兜作成前期にあたる兜は、鉄は薄いが焼きの入った鋼で作られている」との解説がなされたが、“焼き”ではなく、鉄に含まれる炭素を多くして固いのでは、との問題提起がありました。