一般社団法人 日本甲冑武具研究保存会

The Association for the Research and Preservation of Japanese Helmets and Armor

平成28年3月度本部月例研究会のご報告

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3月26日(土)午後3時から水稲荷マンションの参集室で「雪下胴について」というテーマで研究例会が行われ、遠くは山形県からの来訪者もあり4月から入会したいという方たちも加え参加者は37人でした。
雪下胴を講師の竹村雅夫専務理事が4領、他の会員が5領持ち寄られました。
車で会場まで運んだ会員の他、仙台から事務所へ送ってくれた会員、キャリーバックへ入れて運んできた会員と大変重い胴を快く展示いただき参加者にとっては大変貴重な会となりました。
講師の竹村常務理事から「年紀を有する雪下胴一覧」「久家・政家・佐々木助綱の押形」「雪下胴(兜)と雪下鍛冶」の資料が提供されました。
「雪下胴」は従来「ゆきのしたどう」と呼ばれるが、出自の会津地方では「ゆきした」と読まれるので、「ゆきした」が正しいと考えるとの見解が示された他、5枚胴の中でも雪下胴の定義について資料に基づき丁寧な説明がありました。
雪下胴は従来、仙台胴とも呼ばれることがありますが、胸板の高紐孔・前胴の矧ぎ方・胸板や脇板上端の捻り返しから雪下胴と仙台胴は明確に区別するべきである、
「久家」銘でありながら政家が銘を切ったことが明らかな例もある等、長年の研究成果を発表していただき大変有意義な内容の講義でした。
講義終了後は9領の雪下胴を実見し、各自写真を撮る等したあと30分程の質問や意見交換がなされ散会となりました。
初めて参加された方から雪下胴をまとめて9領も見られたのは大変貴重で、意見交換や質問も自由に出せる会なので大変有意義な研究会だとの感想もいただきました。

今回の研究会では参考資料として、次の会誌のバックナンバーが紹介されました。
91号・論文「雪下鍛冶について」 故望月隆史・・・2頁
128号・甲武雑俎(六)「甲冑の銘について」 竹村雅夫・・・2頁
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