一般社団法人 日本甲冑武具研究保存会

The Association for the Research and Preservation of Japanese Helmets and Armor

10月度本部月例研究会のご報告

 平成27年10月24日(土)水稲荷神社の参集室で「鞍」をテーマに、当会常務理事の菅野茂雄氏に担当していただきました。
 参集室の舞台に鞍10背、舞台の壁に三懸(さんがい)を5種類吊るし、鞍掛(くらかけ)に鞍を含め和式の馬具一式がセットされた他、四方手(しおで)も各種お持ちいただきました。レジメの他に鞍の名所を明記した資料、鞍の構造をわかりやすく写真で説明した資料も配布されました。当日の参加者は会員からの紹介で初めて参加したという方を含め39人でした。
 木製の鞍は前輪(まえわ)・後輪(しずわ)に固い材質の樫や楓等が使われる。居木(いぎ)は少しやわらかいミズキ・合歓等が使われ、各パーツを紐で綴じるのが和鞍の特徴である。鞍は形で分類する場合と、前輪の形状で分類する場合があること、伊勢・辻等の鞍打師の紹介や蒔絵等の装飾、三掛・四方手・鞍覆(くらおおい)・鼻捻(はなねじ)・障泥(あおり)等の使用方法について実物を用いながら説明していただきました。
参考図書の少ない分野ですが、わかりやすくお話しいただき、見学時間には自由に手に取り各自写真撮影もできたのは、参加者にとって貴重な経験となったと思います。