一般社団法人 日本甲冑武具研究保存会

The Association for the Research and Preservation of Japanese Helmets and Armor

7月度本部月例研究会のご報告

 7月の定例研究会は、当会が共催した埼玉県立歴史と民俗の博物館の特別展「戦国図鑑」の見学会でした。当日は35人の参加があり、竹村雅夫専務理事による展示物の丁寧な解説があり、その後は各自時間の許す限り鑑賞し解散となりました。
 竹村専務理事からは、西国の大名から上州鉢が好まれたため眉庇部分の改造されたものが多い、古頭形にも西国と東国の違いがある、寒川神社蔵の鉄錆地62間筋兜鉢は房宗の作として上作で花菱の鉢付鋲が1点残っているのは貴重である、道祖土家(さいどけ)文書による想定再現した騎馬武者の兜の前立は法隆寺西円堂に遺されたものを基にした等の話がありました。
 また、上州鉢が展示されているコーナーでは、永田仁志会長から成国・憲国・康重等の兜について説明がありました。
 復元された大鎧を含め甲冑30点、筋兜・星兜、変わり兜を含め80点の兜が形式毎に分類され、一部の展示は前後左右が見られるよう工夫されている等、質・量ばかりではなく、鑑賞者への配慮も感じられる展覧会を充分堪能することができました。