一般社団法人 日本甲冑武具研究保存会

The Association for the Research and Preservation of Japanese Helmets and Armor

12月本部月例研究会報告

今年最後の本部例会は、靖國神社『遊就館』のご厚意で、
館所蔵名作「刀剣・甲冑展」の最終日、12月11日午後2時から
当館の課長自らの懇切な説明で展示を30分にわたり見学しました。

10分の休憩後、これもご厚意で140人収容の立派な視聴覚室をお借りして
講演会、シンポジウムが一般来館者も参加して開かれました。
講演は当会常務理事で、数々の著作をお持ちの竹村雅夫氏による「変わり兜とは」との題でした。
変わり兜ではなく、形(なり)兜との呼称がふさわしく
「変わり兜」の呼び名は昭和40~50年ころではないかとの発言から始まり、
歴史的にも深い考察ののち、館所蔵のいわゆる「七騎具足」、「大角脇立付桃形兜」等、
目を見張る名品を詳しく解説して終わりました。

休憩をはさんで、「戦国時代戦場の意匠」という題で、
永田理事進行で三人のパネラーによる討議がおこなわれました。
数々の類例の提示の後にパネラーから
―異形の甲冑をつけるとき狂気となって戦えるのでは―
等興味深い意見も出て、
時間もぎりぎりまで討論が続きました。

この後、近くの中華料理店での忘年会には、
『遊就館』のスタッフが差し入れてくださった
二升もの美味しいお酒で甲冑談義となり、一年を締めくくりました。

今年は歴史に名を残す災害もあり、大変な年でした。
当会へのご協力をしてくださった方々に感謝するとともに
皆様にとって来る年が幸多い日々でありますよう念じて
今年の例会活動を終了します。